チェンライ:市内〜空港間連絡バス(Chiangrai: city-airport public shuttle bus)

English below

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2018年10月7日から「CR Bus」がチェンライ市内〜空港間連絡バスを運行開始した。これまではタクシーで200バーツが相場であったが、運賃一律20バーツという財布に優しい選択肢が増えた。今回は実際に乗車した様子をレポートにしたい。

 

「CR Bus」公式Facebook

https://m.facebook.com/CRCITYBUS/

 

まず運行ルートだが、チェンライ第2(長距離)バスターミナルを起点に、セントラルプラザチェンライ、市内中心部のチェンライ第1バスターミナル(ナイトバザール)、Mengrai王のモニュメント(国道1号線パホンヨティン通りの交差点)、そしてチェンライ空港を結ぶ(両方向)。

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(出典: 公式Facebook)

 

営業時間は朝8時台から夜8時台まで、およそ1時間に1本強の運行間隔だ。

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(出典: 公式Facebook)

 

運賃は一律20バーツと格安、新型車両で乗り心地もよい。

 

さて乗り方なのだが、この点がやや不親切だと感じた。まずチェンライ空港から市内であれば、空港の出口を出て「右手」へ、空港建物の屋根が途切れる所あたりにバスは止まっている。特にバス停や表示はないが、紫色のバスは目立つので大丈夫だろう。

 

問題は市内から空港だ。

まず時刻表が郊外の第2バスターミナルの発車時刻しか記載されていないため、市内の他のバス停から乗車する際に時刻の目安がない。まぁ第2バスターミナルから市内中心部の第1バスターミナルまでは15分程度なので、余裕を持って時刻表通りに待機しておけば乗り逃すことはないだろう。

 

次に待機場所であるが、メーサイやパヤオ行きのバスが止まる所の向かい側、トゥクトゥクやタクシーが止まっている所に到着する。

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写真でいうとドライバーがたむろしているパラソルの前あたりだ。目印などはなにもないから注意されたい。

 

さらに、空港行きのバスと第2バスターミナル行きのバスは止まる所が同じなのである。運転席横にタイ語の行き先表示のボードが掲げられているが、これも念のため運転手に「パイサナームビンマイ?(空港行きますか?)」と聞いた方がいいだろう。

 

今回わたしは、第2バスターミナルを13時20分に発車するバスに、第1バスターミナルから乗ってみた。余裕を持って13時25分ごろには第1バスターミナルに着いておくと、案の定タクシーの運転手が声をかけてくる。「CRバスで空港行きます」と告げると、「ここで待つといいよ」とパラソルの所に連れて行ってくれた。「ちなみにタクシーなら今すぐ出発できて120バーツだけど」というセールストークをやんわりと断りながらも、バスが来るのを信じて待つ。

 

待つこと10分程度で紫のバスが到着。運転手に空港行きかを確認して乗り込む。運賃を入れる機械には10バーツ硬貨しか入らないようなので、運転手に頼んで20バーツ紙幣を両替。第1バスターミナルは13時35分ごろに出発。乗客は物珍しさで乗っているおじさんのみ。

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道中は渋滞もなくスムーズに進む。途中で運転手がCDを挿しこみ音楽を流し始める(なんで普通の路線バス車両にカーステレオが搭載されてるのかしら)。第1バスターミナルから乗ること25分、14時ちょうどにチェンライ空港に到着した。

 

空港まで圧倒的に安い値段で行けるが、時刻や待機場所がやや不親切なので、このレポートが役に立てばと思う。まだテスト運行期間ということで、若干不安はあるがなかなか来そうになかったらタクシーに切り替えてしまうのもよい(以前より交渉に応じてくれるだろう)。利用者が増えて、常設路線となることを願う。

 

 

Chiangrai city-airport public bus service is now available: Tourists can travel with only 20baht

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On October 7th, 2018, “CR Bus” started to operate shuttle bus service from Chiangrai 2nd bus station to Chiangrai International Airport, via Central Plaza Chiangrai and Chiangrai 1st bus station (night bazaar). For the route and time schedule of CR Bus, please look at the pictures above or contact to the Facebook page→ https://m.facebook.com/CRCITYBUS/

 

I tried riding a bus from Chiangrai 1st bus station to the airport, here I would like to share my experience.

 

Timetable

First of all, there is no timetable from 1st bus station, but only from 2nd bus station. However it takes only 10-15mins from 2nd station to 1st station, it is better for you to wait at the time on the timetable even you are going to ride from 1st station so that you will not miss the bus.

 

Waiting area

There is no signboard for the waiting area of this bus service. At 1st bus station, the bus arrives around the opposite side of the bus berth (or in front of Tuk-Tuk or Taxi parking area; there is a colourful parasol, please look at my picture above). And one point you should be aware of is its direction. Since there are both route from/to the city to/from the airport, and the bus stop is used for the both direction. So you should ask the driver where to go before riding.

 

How to ride

I used the bus depart from 2nd station at 1:20pm. So I arrived at 1st station around 1:25. Waiting for 10mins around, the bus came to the 1st station. Fare is 20baht, but the machine is only accepting 10baht coins, so I asked the driver to change 20baht banknote into two 10baht coins. The passenger except me was only local man who perhaps interested in this new transportation service (lol).

Then the bus departed from 1st bus station at 1.35pm. and traveled around the city. 25mins journey took me to the airport from the city, at 2pm I reached Chiangrai airport.

 

This service is nice because of the cheap fare, but there are still some difficulties in terms of the schedule and waiting area. So I hope this report will help more tourists to use the service, and hope the bus will be convenient more and more in the future :))

ある街で感じた突然の恐怖

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東北某県の地方都市を訪れた。

 

ここは県内では3番手か4番手ぐらいの規模で、日本の大多数の都市と同様に城下町由来で発達した。東京からはるばる揺られて降り立った駅前広場には、若干の飲み屋街と駐車場があるだけで、あとはタクシーが空しく来訪客を迎える。通りを挟んだ駅前一等地ともいえる場所は更地のままで、自治体主導による再開発計画が宣伝されているが、遅々として工事は始まらない様子である。

駅前から伸びる中央通りは、まるで90年代から時が止まってしまったかのような雰囲気で、シャッターが閉じられた店の連続である。本町の方へ進むと、ようやく市役所や地元資本の百貨店、地銀・信金の支店といった中心業務地区に出るが、昼時でも閑散としている。6階建の百貨店は威信をかけた豪華なつくりが往年の繁栄を思い起こさせるが、今となっては客より店員が多いといった状況だ。言わずもがな周辺の商店街は空洞化が激しく、仏具店も茶具店もどこも憔悴しきった開店休業状態である。

市の中心部をぐるりと迂回するように国道のバイパスが整備されているが、今や商業の中心はそちらに移ってしまったようだ。郊外型のショッピングモールや大型量販店が建ち並ぶバイパス通りは、むしろ日本の地方部を思い起こさせる景観である。付近には新興住宅街もある。さらに郊外に進むと工業団地に行き着く。ここは産業の中心であろうか、県下有数の物流拠点や製造業の工場が林立するところであり、ひっきりなしに大型トレーラーが出入りする。

この街は、およそ満足な生活ができるはずだ。過度に人口が疎というわけでもないし、生活に必要な環境は比較的整備されている。しかし外部との接触やそれによる日常の変化が見られない。良くも悪くも生活が、地域の生態系内で完結できてしまう。日常が繰り返し繰り返し、いつのまにか時が経っていたというループ系ホラーのような現実、閉塞感のある未来が急に怖くなった。おそらくこの街だけではない、日本全体がそうなっているのかもしれない。すぐに出る列車のチケットを手にした。

 

バンコクはアジア最大の日本人集住都市:2018年「在留邦人数調査統計」詳細版

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(Bangkok, Thailand 2016/09)

 在留邦人数調査統計とは

外務省では、在外公館(各国の日本大使館総領事館)に提出された「在留届」を基に、各年の10月1日時点での海外在留邦人(在外日本人)数を算出している。旅券法の定めにより、外国に3ヶ月以上滞在する者は「在留届」の提出が義務付けられており、したがって3ヶ月未満の滞在者は「短期滞在者」としてこの統計には含まれない。

在留邦人の類別としては、(1)生活の本拠をわが国から海外へ移した「永住者」と、(2)海外での生活は一時的なもので、いずれわが国に戻るつもりの「長期滞在者」がある。なお、日本国籍を失った者は「日系人」としてこの統計に含まれないが、日本と外国の国籍を有する「重国籍者」は統計に含まれる。

毎年、「要約版」(速報版)と「詳細版」が公開されるが、「要約版」は国別・在外公館別の在留邦人総数を公開している。ここで注意したいのは、在外公館が管轄する範囲は意外にも広いということだ。例えばタイの場合、在タイ日本大使館(所在地:バンコク)の管轄範囲は、在チェンマイ総領事館(所在地:チェンマイ)の管轄する北部9県(チェンマイ県,ランパーン県,ランプーン県,チェンライ県,パヤオ県,メーホンソーン県,ナーン県,プレー県,ウタラディット県) を除く、1都67県である。つまり在タイ大使館の管轄する在留邦人数には、バンコクのみならずパタヤやシラチャ、プーケットなどの在留邦人も含まれる。したがって、都市別(県別)の在留邦人数を知りたければ、「詳細版」の公表を待たなければならないのである。先日、「平成30年(2018年)詳細版」が出たので、これを見てみよう。(※データは2017年10月1日現在)

海外在留邦人数調査統計 統計表一覧 | 外務省

 

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はじめに

 

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(Buona Vista, Singapore 2018/03)

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「スコールが過ぎるまで」の暇つぶしにでも。

筆者は東南アジア(タイ、シンガポール)に縁があり、地域研究をライフワークとしてきました。また東アジア(台湾、香港)や南アジア(インド、スリランカ)にも興味があります。関心のあるテーマとしては、元々は社会、言語、食、文化であり、最近は政治、安全保障から金融経済、環境まで広く見るようになりました。

ただ原点としては、現地での体験や感情をつづる場にしたいと思います。

*2021年8月:しばらく放置してましたが、少しづつ再始動していきます。

 

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